自賠責保険と任意保険(両者の違い)

    自賠責保険と任意保険自賠責保険の違い

 

@自賠責保険

・自賠法によって付保を義務づけられているいわゆる強制保険のことです。

 対象は人身事故のみです。

 

・被害者保護の観点から過失相殺は重過失減額のみです。重過失とは一般的には

 被害者側に7割以上の過失がある場合で、傷害・後遺障害・死亡ごとに定率の

 減額になります。(2割・3割・5割) 

 

保険金額(支払限度額)があります。

  「傷害による損害」は120万円まで 

 「後遺障害による損害」は第14級の75万円〜第1級の3000万円まで

 (逸失利益・慰謝料の合計がこの金額までしか支払対象になりません)

※ただし神経系統・精神または胸腹部臓器に著しい傷害を残し、常時

 介護を必要とするときは4000万円まで対象になります。

  「死亡による損害」は3000万円までです。

 (葬儀費・逸失利益・慰謝料の合計がこの金額までしか支払対象になりません)

 

・休業損害は税金の裏付け(源泉徴収・確定申告等)がないと5,700円が原則です

 家事従事者も5,700円ですが、この場合は入・通院実日数しか原則対象になりません

 またどんな場合でも日額は19,000円が上限になります。(任意保険の規定とは異なります)

 

慰謝料は入院通院の区別なく対象日数×4,200円となります。

 対象日数は治療総日数と実日数の2倍を比較していずれか小さいほうの

 日数となります。(任意保険の規定とは異なります)

 

 

・仮渡金・内払金の制度があります。

 

A 任意保険 

 ・任意加入の保険です。

 自賠責保険ではカバーされない民事上の賠償責任

 つまり民法第709条以下の不法行為により発生する損害賠償責任を

 加害者に代わって支払う保険です。

 

民法第722条に基づく過失相殺が適用されます

 通常は判例タイムズにより、過去の判例に基づいた過失割合が適用されます。

 ただし物損と人身は同一事故でも異なる割合が適用になる場合もあります。

 

・保険金額(上限)は加入者の設定によります。

 現在は、みな対人賠償はある程度の保険金額を付保しており、この上限金額

 が問題になるケースは死亡や重度後遺障害を除いては、ほとんどないといって

 よいでしょう。

 被害者が複数いる場合は被害者ごとに適用になります。

・また対人保険の保険金額は傷害・後遺障害・死亡の区別なく

 人身事故による損害のすべての合計額に対するものです。

 この点、傷害・後遺障害・死亡ごとに保険金額が定められている

 自賠責保険とは異なります。

 

 任意保険の個別の損害賠償額の算定基準に関しましては

 人身事故(任意保険)の賠償額の算定をご覧ください。

 

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