むち打ち症発生のメカニズム

◆交通事故の被害に遭って、むち打ち症が発生するのは交通事故の際の

外力が頸部に影響を与えるからですが、この頸部の組織が本来の生理的な

運動範囲を超えて引き伸ばされたりするには様々な要素が考えられます。

 

最大の要素は衝撃力の程度ですが、衝突の速度や双方の車の

重力や入力の角度などが問題になります。速度は大きいほうが

、重力は重いほうが、角度はベクトルが最大になるほうが、それぞれ

衝撃は大きくなります。要はどれだけの外力が頸部にかかったかによります。

したがって、車の損傷と比例する場合が多いですが、必ずしも常に比例

するとは限りません。車の角が面に当たれば見た目の損傷は大きいですが

物理的な力はさほど大ききありません。一方面と面が重なり合って押されれば

車の見た目の損傷はさほど大きくありませんが、首にかかる外力は大きなものに

なります。

これ以外にも、危険をあらかじめ予知できたかなどにより受傷の程度が異なってきます。

 

@追突の場合

追突されて体が前に押し出されますが、頭部は慣性の法則でもとにとどまろうと

しますので、過屈曲・過伸展が最も起こりやすい形態です。

 

A正面衝突の場合

この場合は一般的には危険予知が可能で、また顎がまず胸部に当たってから

跳ね返って伸展を起こすので、追突に比べますと過屈曲・過伸展が軽く、受傷も

軽くなるのが一般的です。

 

B側面衝突の場合

自動車が、衝突によって移動した場合には、体がまず移動方向に動き、頭部は

慣性の法則で残された後、衝突方向に曲げられて、次に反対側に動きます。

この場合には、衝撃が大きいと角度によっては複雑な損傷を被ることがあります。

 

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