むち打ち症の検査

◆むち打ち症の検査について

 むち打ち症の検査は検査は大別すると

1.画像検査 2.神経学的検査 に分かれます。

 

1.画像検査

 

(1)単純レントゲン検査

診断書や診療報酬明細書には略して「XーP検査」と記載されることも多いです。

最も情報が得られやすいのは側面像です。

正常な頸椎の側面像は前方が膨らんだなめらかな湾曲を示して

いますが、頸椎捻挫や、骨折・脱臼を伴わないむち打ち損傷では

頸椎は正常な湾曲を失い、直線化したり後方へ「く」の字型に

突出したりする所見を示すことが多いです。しかしもともと交通事故

以前にもこのような所見が存在する健常人もいますので、

このような像が示された場合に、すべてがむち打ち症の病的な

所見というわけではありません。

X−P画像は、骨の器質的変化を見るには有効ですが、血管、神経、

椎間板、関節軟骨等の軟部組織はX線をあまり吸収しないため、

コントラストが出にくいという欠点があります。

 

(2)特殊撮影レントゲン検査

@CT検査

CT検査は、X線吸収の度合いの差を利用して、横断面の画像を、

コンピューター計算により作り出すものです。

脳挫傷や頭蓋内血腫等を検査するのに適していますが、偽像が

出やすいという欠点があります。 

A脊髄造影

単純X−Pではうまく撮影できない脊髄を、脊髄腔にX線を吸収する

造影剤を入れて撮影する方法です。

B椎間板造影

上記Aと同様に、単純X−Pではうまく撮影できない椎間板にX線を吸収

する造影剤を入れて撮影する方法です。

 

(3)MRI検査

体を強力な磁場の中に横たえ、電磁波を目的部位めがけて照射し、その

電磁波を受けた体の中にある水素原子核の反応を検出することにより、

体の一断面を画像化するものです。

X線を使わないため、被曝の心配がなく、また特に軟部組織の撮影に

威力を発揮します。また、横断面のみならず、矢状面や冠状面などの

断層面も画像化できる点で優れています。

 

2.神経学的検査

 

(1)腱反射検査                  

 腱反射、上腕二頭筋腱反射等

 

 腱をハンマーでたたくと、その腱がついている筋肉が反射的に

 収縮し動きます。この強弱やどの腱反射が異常かを見ることに

 よって障害のレベルを調べます。

 

(2)知覚検査

 触覚、痛覚、温度覚、振動覚、位置覚等の知覚が異常かどうかを

 調べる検査です。

 

(3)徒手筋力テスト(MMT)

 筋力が低下しているかどうかを調べる検査です。

 

(4)椎間孔圧迫検査

 神経根障害があるかどうかを調べる検査で

 ジャクソン・テスト、スパーリングテスト等があります。

 

  ジャクソン・テストとは頭を反らせて上から押しつけるもので

 頸部から肩、腕、場合によっては指先までに痛みが出れば

 陽性で、神経根障害ありと判定されます。このように押しつけると

 神経根が圧迫されるため障害があると放散痛が生じます。

 

 スパーリングテストとは頸を傾けて頭を下に押しつけるもので

 肩や腕や指先に、同じく放散痛があれば陽性で、神経根障害あり

 と判定されます。このように押しつけると神経孔が狭められるため

 障害があると放散痛が生じます。

 

 

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